前職は保険会社の営業でした。3年続けましたが、自分を売り込むのが苦手で転職を考えました。もともとゲームが好きで、「ゲームはどのように作られているんだろう」とプログラミングに興味を持ち始め、様々なソースコードを見たりしていくと楽しいと感じたので、エンジニアを目指してみようかなと考えるようになりました。

転職サイトで調べると、未経験OKの会社は少なく、研修でプログラミングをちゃんと教えてくれるところはディー・シー・エフぐらいでした。面接で社長と対面すると、柔らかい印象の方で話しやすかったですね。
面接も固い雰囲気はなく、「現実とのギャップがないように」と実際の仕事の内容や雰囲気などを親身に教えてくださいました。

基礎知識を学ぶ研修では、テキストで習った後、パソコンで問題を解いて理解度を確認することを繰り返しました。教え方が上手なので、未経験者でも理解できますが、受け身ではダメ。教えてもらう側も努力しないと身につきません。
私はその日学んだプログラミングなどを復習のために家でも行いました。趣味の延長でまったく苦ではなく、本当に好きなことを実感しました。

研修３か月目ぐらいには、OJT研修で実際の業務に関わりました。わからないところは上司経由でお客様に質問します。構想を練ってプログラムを書き、動作確認するという各段階を経て、全体を通したテストも行い完成まで関われたのはかなり面白い体験でした。
問題が発生したとき、どう対処すればいいのか上司に相談して解決すると、モヤモヤが晴れてすっきり。そういう小さな成功を積み重ねるのも楽しかったです。

研修終了後は先輩社員のいるチームに配属されました。
今はお客様の会社でコンシューマー向けサービスに新規機能を追加する仕事をしています。10カ月間で4つの案件を完成させており、案件がある限り、こちらでの作業が続きます。
設計・製造・テスト……各段階の締め切りを意識して動きます。時間に追われる感じはなく、残業はほぼありません。お客様の考えとずれているとつくり直しになりますが、そういうことも含めてスケジュール管理されているので、納期前でも慌てずにすみます。

この仕事は、意外に人と接することが多く、言葉の力が必要です。
例えば、先輩やお客様に質問するとき、あらかじめ伝えることを頭の中で組み立てて聞くと、ちゃんとしたレスポンスが返ってきます。
何に困っているか、どんな問題があるのかなどをきちんと説明することは難しく、相手がどこまで理解しているか考えながら話さないと伝わりません。言葉で上手に伝えるスキルを上げることは今の課題です。

未経験での入社なので、分かることが毎日増えていくのがうれしいです。
どこを見たら正解が落ちているか、このパターンならどう対処するかなど、解決手段が自分の中に蓄積されていく感じがあります。
最近は、質問してやり方を教えてもらうのではなく、自分でやったことが正解かどうか確認するような相談に変わり、成長を実感します。成長しやすい環境をつくってくれている周りのおかげです。

今も趣味はゲームづくりで、休日もプログラミングしています。言語は違っても基礎は同じなので、仕事で得た知識をゲームづくりに適応できることがあり、いい相乗効果になっています。

入社2年目ですが、仕事に行きたくないと思ったことは一度もありません。連休明けも仕事に行くが楽しみ。先輩や上司が働きやすい環境にしてくれているからだと思います。エンジニアの仕事は、技術力があれば自然に求められる存在になります。無理して売り込まなくても、自分に存在価値が生まれるのはありがたいですね。