大学は観光学部でしたが、もともと何かつくるのが好きだったので、就活では観光業のほか製造業の会社説明会も受けました。でも、どこもピンとこず、パソコンをさわるのが好きだったので、システムをつくる仕事はどうだろうと軽い気持ちで、未経験OKのディー・シー・エフを受けました。

面接では社長と１時間ぐらい話しました。システムのことは何もわかっていなかったので、自分についていろいろと……。その際、「来たかったら来ていいよ」と言われたのは印象的で、就活とは会社に選ばれるものと思っていたけど、こちら側も会社を選んでいいんだと気づかされました。
実は、社長を面接担当者と勘違いしており、後で聞いて、こんなに話しやすい人が社長だなんて！とびっくり。社長の印象が良かったので、きっと社風もいいはずと思い、入社を決めました。

入社当初は社員数も少なく、今のように先輩と一緒に動く体制ではありませんでした。
1年目からエンジニアとしてお客様の会社に1人で行っていたので、社長や営業から「何かあったら教えて。すぐ動くから」という言葉をかけてもらっていました。実際にお客様が言われていることを理解できずに困ったときや、納期前に忙しくなったとき、助けてもらい心強かったです。

その頃から今も変わらず、社員同士の距離が近い会社です。上下関係もありません。先輩にもくだけた話ができ、プライベートなことも話せます。
面接のとき感じた「社長がいいからきっと社風もいい」は当たっていました。

2022年5月に育休から復帰しました。入社時は女性社員も少なく、産休や育児休暇を取得している先輩社員もまだいなかったので、結婚したときは「子供ができてもこの会社で働き続けれるのかな」と思いましたが、すぐに「この会社ならなんとかしてくれるだろう」と心配していませんでした。
そして産休・育休は合わせて1年半ほど取得しました。はじめは出産から1年後の12月復帰予定でしたが、年末に乳幼児クラスの空きがなく、会社にお願いして、翌年春の入園まで延ばしてもらいました。

復帰後の仕事は、エンジニアか社内業務か希望を聞かれ迷いましたが、社内の管理業務にも興味があったので、社内業務を選択。当社初の人事・採用担当になりました。
保育園のお迎えがあるため、午後4時までの勤務です。この終業時間は社長に相談して決めました。私が「がんばったら5時まで働けます」と言うと、社長に「はじめは無理しない時間にした方がいい」と言ってもらい、実際にやってみると4時でもギリギリ。アドバイス通りにしてよかったととても感じています。

現在は午前10時から午後4時までの時短勤務で、人事・採用の仕事をしています。
就活サイトや会社説明会の準備、募集開始になれば、履歴書などの書類確認、応募者への連絡などの業務を行っています。限られた時間内での業務なので、効率よく進められるよう自分でスケジュールを立てて順々に進めていくことを心掛けています。

子どもが保育園に入ったばかりのとき、子どもがよく体調を崩して仕事を休みがちになりました。社長に相談すると「家で仕事したら」と提案され、それからは状況に応じてリモートワークさせてもらっています。帰宅後に外部の方から急ぎの連絡が入ったときは、周りに対応をお願いしていますが、全部任せる姿勢ではなく、家でできることは持ち帰り、可能な限り自分で対応するようにしています。
周囲のサポートと会社の柔軟な対応で、仕事と育児の両立を無理なく続けることができています。